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初めてこの種の交尾を見た時は今でも鮮明に頭の中に焼きついています。多くの方が飼育繁殖されているこの種ですが、ヒョウモンなどにくらべ失敗されている方が多いのもこの種です。私も以前、と言ってもかなり昔になりますが、繁殖には成功しました。でも結果として1ペアでは私の場合は成功しませんでした。と言うのも最初のペアリングの時はオスがあまりにも強すぎてメスは自切するは、体も傷まみれ(噛まれて)になるわで大失敗。そこで次にかなり気の荒いメスを導入。入れた瞬間オスはメスに猛チャージ!すると今度はうまく合体!そんなに大きくはないヤモリですが凄まじいバトルのうえメスを従わす光景はかなり衝撃的です。この時からクレスを多等数飼育し相性のいいペア探しを始めました。面白いことにこの時きずいた事が、色んな組み合わせをしているとかなりの確率でペアリングが可能でした。産卵率にいたっては気の荒いメスの方がおとなしめのメスよりもコンスタントにとれました。体質の問題が関係しているかどうかはなんともいえませんが 、おとなしめの個体は次の産卵まで時間がかかっていました。昔の事なので細かなデータをとっておけばと少し後悔しています。色や柄についてはワイルドの種親を使ったのでかなり面白かったことを覚えています。今で言うファイアーやタイガーなど普通に出ていました。昔は緑の個体や黄色の個体、赤い固体と様々なバリエーションがワイルドの中にいて選別がかなり面白かったのが印象的です。こんなに強い種ですが中には突然悲鳴を上げて死んでしまったり(急にショック状態に陥る)、口にマットを詰まらせて事故死をしたり、クル病にかかったりといろんな事も経験して学びました。永遠に譲る事の無い王位を今でも継承し、また新たなる血の存続を多くの人達に望まれる正真正銘の王冠帝。飼育の容易さと外見の凛々しさ、中型と言う魅力・・・非の打ち所の無い種の存在は爬虫類ファンを魅了しつずけます。まだまだ帝の魅力は私の知りえる範囲ではない部分が多いのでいつかまたチャレンジしたいものです。
2006/01/15
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この種類ほど今までに私をここまで慟哭的感情に浸らせているヘビはいません。言葉では言い表せない感情が彼らには湧いてきます。見るものに衝撃を与え、飼う者を選び、飼育者としての誇りをあざ笑い、それでもなおその牙に引き込まれていくオーラ。一飼育者としての挑戦の記憶をこの章では少し書きたいと思います。基本の温度30前後、湿度70%、空気の流動など飼育環境などは全ての産地に言える事なのですが、基本どおりに行かないのがグリーンパイソンでした。産地の違いによる細かな違いが私の思考を逆なでしどんどんと深みにはまってしまいました。柄のパターンは言うまでもありませんが、適正温度、湿度、餌、性格、と様々な事で色んな違いがありました。飼育しておられる皆さんも自分が飼育している産地がどの領域になるのかは一番気になる事でしょうが、私がここで書いたことを読むよりもご自身で生息地(細かい地方)の年間降水量、年間気温、湿度、などを地理学的に調べてみてください。調べられている方も知る限りではいますが、多くの方はあまりそこまですることはありません。ここで重要なのが年間平均と言う事ではなく1月から12月までの流れです。平均にしてしまうと答えは見つかりません。この平均と言う言葉が私達飼育者を迷宮にいざないます。これらのデータは全ての生き物飼育の基本になりますが、特にグリーンパイソンはこの1年の流れが重要でこれにより全てが決まります。またここでどうせ調べるのならそこにどの様な捕食される生き物が生息しているのかも調べてみてください。面白いことがいろいろ出てきます。特に面白かったのが、グリーンパイソンが何に捕食されているかを調べた事が自分にはいい思い出になっています。しかしながら数を見て飼育すればするほどわからなくなってくるのもこのグリーンパイソンと言うヘビです。例えば発病(マウスロット、その他)のメカニズムも他のヘビの様にはいきません。この種に限ってはいろいろなパターンがありいつもこれでこうなったと言う事が結論ずけしにくいのが多々あります。この様な事は抜群に調子よく飼育している個体にも突然襲い掛かる事も事実あります。思いきや何事も無く何年も順調に飼育できる個体の存在も事実です。私は今でも毎日グリーンパイソンを見るたびにゴールの見えないマラソンをしている様な気分に浸りながらも、慟哭の牙をおいつずけている自分がそこには存在します。
2006/01/09
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爬虫類飼育の中でも人気の高いコーンスネークという種についての見解を書きたいと思います。コーンと言えば現在多種多様な品種が作出されています。種類などにつきましては皆さんも書籍を御覧になればお分かりになると思いますのでここでは書きません。今までこの種については(簡単、飼いやすい、強い)と言う意見が本などにはよく書かれていますがここではその落とし穴について少し書きます。確かに強いのは確かですが私は実際3回この種を死なせてしまっています。ベビーの個体を管理飼育していく中で最適な事を施すのですがなぜか3回とも同じ結果になってしまいました。そこで飼育環境ではなくほかに何か答えは無いものかと色んな人に意見を聞き何が悪いのか追求したところこれと言う答えははっきり言ってわかりません。ですが面白い意見をいくつか聞くことができました。まず私と同じような事になってしまっている人の存在・・・これは統計はとっていませんが聞いてみた中でもいました。話を聞くとみんなベビーの段階で死なせてしまっているケースがほとんどで、あるサイズを超えてしまえば元気に育っているようです。もう一つ面白いのが生まれた時からの給餌の量により代謝機能の違いがかなり出ると言う事でした。この様なことを一つ一つ考えながら一番近い答えを考えていくと、遺伝による血統だけが原因ではないと言うのが自分の中ではおぼろげながら浮かんできました。累代繁殖による血は爬虫類の場合他の生き物に比べるとあまり死に至ることは少ないですが、他のキングやコーンの中でもノーマルコーンとアルビノコーンだけはこの辺が絡み合って死にやすい原因の1つになっているのかもしれません。他の種が問題無くうまく飼育できるのに一番ノーマルの飼育が私には難しく思えてしまいます。ただ私も3度しかやっていなく連続でそういう個体を選んでしまったかもしれません。遺伝的問題や環境的問題、このほかまだまだわからない事は多々ありますが、少しずつクリアーしていこうと思います。最も身近な種類でもこの様な落とし穴があることを身にしみて感じされられました。でもコーンの魅力はこの様な事も含め私にとってはまだまだ奥の深い品種である事は間違いありません。あまり欠点の無いコーン達ですが、目に見えない欠点を考えるのは必要な事だと思います。
2006/01/07
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インドホシガメについての私的見解をご紹介していきます。以後、ホシと書いていきます。もうこのホシと言う種類とは15年ぐらいの付き合いですが私としては未だに理解しがたい極めるのが非常に困難な種類の1つになっています。飼育が難しいとかそういう問題では無く、一番興味が引かれるのはやはり模様です。未だに見たことも無いような模様のホシの出現には理解しがたい面があります。今までホシ自体もいくら見たかわかりませんが、事実毎年のように新しいタイプは入荷しています。これについては後で話すとして誰もが一番気になる飼育についてまず触れておきます。実際ホシを飼育されている人の中には殺してしまっている方が多いのも事実ですが本来丈夫な種類です。しかしなぜこの様な現実が起こりうるのかというと日本の気候(四季) の中での温度と湿度が反比例しすぎている為と言う事がおもな原因です。これに空気の流動も不可欠です。小さな扇風機を外向きにあててやるだけの事ですからこれは簡単なのですが、これにより湿度がとんでしまうので加湿器や霧吹きは適度にあててあげた方が効果的でした。これはあくまで一般的な私の飼育法ですが、ホシ飼育で重要になってくるのが、多頭数での飼育の場合の見えないストレスがネックになってきます。2〜3匹なら逆にお互いがいい意味で関係を維持できていくのですが5〜10匹になるとたちまち状態を崩す子が出てきます。昔この事があまり理解できなかったので15頭で、10−5に分けてひと月間でのデータ収集をした所、個体差等を踏まえても明らかに10頭のケージの方が3割〜4割程度に何らかの異変が見られました。 本来、病気の発病や寄生虫などの原因で死んでしまうホシについても、それ以前に改善すべきストレス問題がホシにはかなり重要な問題だと感じました。逆に言えばそれを改善する事により、発病の阻止や寄生虫駆除もホシ自身が行なえると言う事になりますから一番理想的な上手な飼い方が可能となります。 病気の原因となる細菌類や線虫など自然界で本来持ち合わせている物はホシ自身で解決できる問題である事に私もホシから教わりました。手遅れの場合は私も薬などを投与しますが、この時点で飼育者たる私の責任である事に間違いありません。あくまで私の持論です。この様な事を気をつけるようになり少なくとも昔よりは生かせるようになりました。水分摂取や空中温度、湿度、紫外線などは多くのもので紹介されていますので深くは書きませんが、模様についてもう少し書きたいと思います。過去模様をみつずけて約5パターンに分かれますがこれは、(太い、細い、多い、少ない、その他)これをもう少し括る(遺伝的に)3パターンに大体なってます。柄の面白いところは指紋と同じで同じ物が無いと言う事に尽きますが、最近で驚いた事は、太いラインの子が成長とともに細かいラインに分化していく個体がいると言う事です。こういった個体がホウシャホシガメになるのですが、圧倒的に稀なケースです。産まれた時から細ラインでホウシャ模様ならまだ細ラインの方のスペシャル個体と思われますが、太いラインからの細分化は見た目に信じがたいのです.純粋に考えて太いラインと細いラインのハイブリッド遺伝子なら半分半分で収まりもよく納得できます.それがホウシャホシガメになるかどうかは今のところ自分でもわかりません。まだまだわからない事が多い種類です。この種については又何章かでやりたいと思いますのでその時にいろいろ書きたいと思います。
2005/02/27
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