過去数えるほどしか国内には入荷していないブルーコンドロと言われる青いグリーンパイソンですが、そのほとんどはアダルト個体、もしくわアダルトに近いヤングアダルト個体でした。この現実が、ブルーコンドロはどの様に青く染まるのか？という問題の中で、繁殖期におけるホルモン異常で青くなると言う様な事が言われ続けてきました。しかしながら今回入荷したこの小さな個体で、その憶測は完全に否定されるべきであると言う事が明らかになりました。この個体は幼体から一次変体を済ませたばかりの大きさで、頭の先から尾先までスカイブルーを思わせる青色が乗り、側体部と背頂部にかすかにグリーンを残しています。小さな個体なのでこの先どの様に変化して行くかはわかりませんが、どの様に変化してもグリーンパイソンを知るうえでは貴重な資料になります。ブルーコンドロと言われるグリーンパイソンは小さな時から何らかの他とは違う所見が存在するとは思いますが、現段階ではこの第一次変体時にほぼブルコンになりうる個体はブルコンになると言うのが事実の様です。これらの所見からブルーコンドロはアダルト個体でも色が緑に戻らないと言う事実を照らし合わせて考えると、この個体も緑に変化すると言うのは考えにくいと思われます。またこのサイズで青いと言う事は、黄色色素欠乏症の可能性が高く、色が戻らないと言う事を考えてもホルモン異常ではないものと考える方が正しいのかもしれませんね。ホルモンバランスの異常というものの場合、長い時間、または期間その異常が起これば、生きると言う事にも支障が発生するので、これは長期飼育の中で導いていかなくてはならない答えになります。私的見解は色素欠乏症との位置づけをしますが、まだまだこれから様々な研究が施されていけば、また新たなる答えも出るかもしれません。これは色素を形成する細胞の構成とホルモンを分泌する器官とは基本的に仕事が別なのでお互いがどこまで影響しあうのかと言う事もまだわかっていないので仕方ありませんね。少なくともこの個体の登場で判らなかったグリーンパイソンの扉が少しは開いたのは事実です。学問的な貴重さなどは置いといたとして、いちグリーンパイソンマニアとしては最高の１匹です。他を圧倒する色彩はもはやグリーンパイソンでは無く、アオニシキヘビと言う別世界です。神のみが成しえるこの奇跡には、もはや見るものは崇拝するしかない。神々しささへ醸し出す個体との出会いには、ただただ感謝するのみですね！これだからグリーンパイソンはやめられない！以上全てビバガ掲載個体です。入荷より３カ月たっておりますので近いうちに近況報告いたします！色々観察中！