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第35章、 ソメワケササクレヤモリ・・・学びの母!
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このヤモリほど飼育に関して学べる生き物は他に無い。愛らしい顔からは想像だにしない強い生命力を持ち、環境スペースもいらず、全てにおいてランニングコストもかからないまさに理想的なヤモリの一種です。そんなソメワケササクレヤモリは、飼育環境や飼育方法についておおよそ語るべき所は無いのですが、この種で一番スポットをあてたいところ、それはこの種の繁殖能力の高さでしょうね。ここではその能力の高さと確率について少し書いていきたいと思います。
ソメワケササクレヤモリは、年間2回~3回のブリードか可能で、一回に付2個の卵を産み
落とすので、年間1ペアで最大6匹の子供達が誕生する事になります。おおよそこの種についてはこれが平均ペースになりますからその繁殖能力の高さはよくわかりますよね。しかしこれは一般的ブリーダーが行う結果を示したものではなく、誰がやろうが大方この様な結果が出てくると言うのが面白いところなんです!例えば初めてソメワケササクレヤモリを飼育されると言う方が繁殖にチャレンジしても、トップブリーダーと同じようにコンスタンスに繁殖を狙えて結果がついてくる非常に面白い特徴を示しています。繁殖の成功確率はほぼ100%に近いと言っても過言では無いと言うのが私の見解であり、その中から学ぶ多くの事柄は、飼育者にその後、莫大な知識と経験をもたらしてくれる最高の種であると言えるでしょう。この種を飼う事により、爬虫類飼育における最大の魅力の一つでもあるブリーディングと言われる世界の全ての基礎をこのソメワケが解き明かしてくれる事になるでしょう。
基礎的ブリーディング技術と言うのは、飼育、繁殖(交尾)、抱卵、ハッチリング、孵化、
などの流れの中でその全てを完璧にこなしていかなければならない技術になりますが、ソメワケの場合その大きな流れを適度に行う事で味わえます。中でも一番難しいとされるハッチリングでも、簡易の施設(タッパなどにマットをひいた様な物)に温度(約28~30℃)をかければ約3カ月でベビーの誕生です!これも大方80%以上の確率で成功してしまいます。
子供が生まれれば、1匹1匹個別にわけて、約1週間後から小さなコオロギなんかを食べだしますので、それぞれが食べるか食べないかを確認しながら育てて行きましょう!この時小さな子供が餌を捕食する瞬間や量、また脱皮の頻度などをちゃんと記録し学んでいく事をお勧めします。なかなか小さな子供を扱う事は爬虫類飼育ではありませんのでチャンスだと思ってください。生存確率90%以上!!!
繁殖が成功した暁にはまずお母さんのケアが重要です。私が多くの子供達を繁殖させた時もこの母親のケアが最も重要だと感じました。通常はオスメスを離して単独飼育に切り替えてケアしていくのですが、産後のトリートメントを行っている最中でもお母さんの体内に保存されている精子により抱卵してしまう場合があります。こんな時はお母さんのカルシウムを補う為に最大の努力をしてあげないと、腰骨が浮き上がり母体もろとも死に至る場合もありますが、エサをちゃんと捕食してくれている間はそれも簡単に回避してしまうでしょう!お母さんの生存確率70%以上!
これら全ての流れの中で、極めて高い生存確率を有する本種ですが、学べる所はまだまだこんなものじゃないんです。それは繁殖における遺伝子の伝達。ソメワケには様々なバリエーションが存在し、見た目に全く違った容姿で現れます。これは他の種で作出される様々なタイプと同様に、ちゃんとした法則性を持って現れてきますので、メンデルの法則を実戦で短期間のうちに試す事ができます。自分の遺伝の知識を実際に確認する上では長けた存在であると言うのはこの種の繁殖の速さが可能にさせているの事であって、他の種類ではまず短期間学習は不可能です。そしてこの遺伝の学習は、その他全ての爬虫類繁殖に共通して生かされる重要な知識を身につける術としては最高のパフォーマンスになる事でしょう!!!
かわいらしいく、ただただ普通に飼育していても癒される小型のヤモリが、これほどまでに自分に知識と経験を植え付けてくれまいた。ヤモリの世界のみならず全ての基本の原点を短期間で身につけられる種類なんてこの種をおいて他に無い!他の追随を許さないほどの繁殖能力の高さは自然環境の厳しさ裏付けです。捕食者が周りを囲う四面楚歌の様な環境を生き抜くにはこれぐらいの繁殖スピードと高い生命力が必要なのかもしれませんね。
ソメワケササクレヤモリとは、小さな体で子孫を絶やすこと無く、繁栄に導く小さなスーパーマンではないでしょうか。そこから学んだ事は生涯の宝になる事でしょう!!!
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