第28章、キタチャクワラ。Sauromalus ater
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おとなしくて飼いやすく人馴れする、ある意味フトアゴヒゲトカゲを思わせるようなトカゲがこのチャクワラと言う生き物です。
キタチャクワラは乾燥傾向の荒野に生息しており飼育下でも飼いやすいという事につながっているのですが、
この乾燥傾向と言う一言で飼育者はミスを起こしてしまう事が多いのも事実です。
ミスを犯しにくい生体でミスを犯すポイントはチャクワラにおいては乾燥させすぎにつきます。
おおかた砂漠や荒野に生息している生き物の飼育においてここが一番のポイントでケージの中ではランプ類をつけるため湿度はほぼとんでしまいます。この状況下では生き物は爪をやられ、脱皮不全を起こしてしまう恐れが生じてしまいます。この砂漠や荒野と言う場所は私達が想像しているのはほぼ日中で、考えなければいけないのは夜明けと朝方です。このあいだの時間帯は湿度が温度差の影響で一気に上がり霧が出るまでになる事もあります。場所によってまちまちですが、この湿度の変化が乾燥地帯の生き物が生きていける条件になり、結露という命の水までも与えてくれます。チャクワラはそんな過酷な条件の環境で生活している為、人の手で飼育された場合は自然より楽な環境なのでしょう。この認識ミスを補う為にも適度な保湿をキリフキなどで補ってやれば良いと思います。
日中はバスキング作業をけっこうしますが体が大きくないキタチャクワラは太陽の直下では長時間のバスキングが不可能です。温度がマックスに上がる日中はほぼできない状態なのでそれを考えれば飼育下のケージ内での温度ではかなり長時間のバスキングをおこないます。
ここで面白いのは蛍光管のUV灯とメタハラでのキタチャクワラの発色の違いですが、紫外線が強ければ強いほど発色の度合いも比例するようで、普段はグレーの体が薄い色合いになり、レッドバックなどの赤い色合いを持つ仲間はより赤色が強調されて発色します。これはキタチャクワラだけに起こる事ではないのですが、皮膚下で起こる変化が色物は顕著に現れるのが特徴ですね。小型のキタチャクワラの仲間は、大型のチャクワラに比べ身を隠す姿が頻繁に行なわれるため、レイアウトをするならば大きな穴のあいた岩を設置してあげると色々な一面が見受けられて楽しく飼育できると思います。
温度に差をつける事が長期飼育の秘訣だとよく言われますが、実際はそんなに大きな影響は与えないようです。温度の低下で心拍数を下げることにより寿命を延ばすといった方が小型種にはあてはまる言い回しかもしれません。このキタチャクワラや大型種でもベビーサイズといったチャクワラの仲間は水飲みを設置してもあまり飲むところを見せてはくれません。ほぼ野菜などの餌から水分補給を行なっているので心配ないのですが、飼育者はこんな事も心配になってしまいます。でもケージ内で何が起こるか判らないの(温度の上がりすぎなど)で常設で水飲みは入れてあげた方が無難ですね。キタチャクワラの魅力は飼育のしやすさなどが上げられる中、私はこのキタチャクワラの魅力はブリードにあると思います。小型種ゆえできるブリードの世界は何でも挑戦すべき価値があります。実際お客さんの中でもキタチャクワラに卵を産ませて楽しんでおられる方もいます。ほぼワイルドが輸入される中、持ち腹などで来る場合も多く意外と楽しめるのもこの種のいいところです。
飼育自体が簡単な種ならばやはりその先を見据えた飼育をお勧めしたいものですね。突然死ぬ事の割合が少ない生き物ですが野菜食ゆえに栄養不足による痩せなどに目を光らせここまでたどりつきたい種のひとつです。
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by kanrep | 2009-03-29 00:36 | 私的バイブル集
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