第27章、クロハラヘビクビガメ。
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遥かいにしえの時代、頭にツノを持ったものや、象ほどもある亀もこの世をはいかいしていた。
そんな夢のような時代を思わせる古代の形状を首に持つミズガメの代表とも言えるのがこのクロハラヘビクビガメだろう。
南米にはまだまだ異形を放つ未発見種は沢山存在するであろうが、外見的に特殊と言う種類が出てきてもこの種を超えるのは難しいと思う。その特徴的なものが首に広がる無数のトゲ状の突起物になる。他のヘビクビガメでここまで顕著に発達している者はなく非常に面白い。ナガクビガメをふくむ甲羅に首を収納できないタイプのカメの泣き所をこのクロハラは見事に克服している。外敵からすればトゲトゲが確認できれば警戒するのが当たり前です。大きな敵から身を守れなくても首を横にして隠すようなシチュエーションに遭遇した時には無いよりぜんぜんましなのかもしれませんね。
トゲの事も面白いのですがクロハラと言う種類は他のミズガメに比べ繁殖が非常に難しいというのも言われています。なぜか国内繁殖例が少ないうえに、海外ブリーディングデータが乏しいのも手伝って成功例の紹介自体が無く飼育者の頭を悩ませているみたいだ。飼育者はみんな交尾まではさせられても卵を産まないとか、卵を産ませたけど駄目だったとかいろいろ失敗例はあるみたいです。
参考になるかはわかりませんが、一つの成功例を紹介します。飼育設備は1200X450X450で♂1匹、メス4匹を飼育している人のお話。交尾確認後、後に水中放卵していたのを見つけてハッチリングにいたり、温度設定26度、湿度50パーセントで約4ヶ月後に無事に生まれたそうです。この話を聞いたときはごくごく普通にしか聞こえませんが、面白い落ちがこの話にはあって、信じられない事に卵が2日間も水の中にあったという事実です。普通は駄目に決まっている卵が孵ってしまう面白さですよね。これはナガクビガメではある話で、実際自然下でも水中で卵を産み落とし乾季になり水が自然に引くのをまって水上に現れるという種も存在することから、クロハラにもこんな事が起こっても不思議ではありません。
飼育下で起こりうる事はそのほとんどが飼育者のオリジナルで誰もがみんな同じようにやれば成功するというものでもありません。ブリードにはその子の個性が反映されるのでできるできないは個体によりけりなんて事が大多数をしめてしまうので、一つの成功例が全く通用しないのは仕方の無い事ですが、そこに何らかのヒントがあるのは間違いないと思います。オリジナルを模索し、自分の飼育個体を良く知ることが重要になるなかで、このクロハラと言う種はまだまだ夢のある存在です。誰もがうまくできないものには誰もが魅力を感じてしまう・・・でも飼育は容易で、かなり低温にも強く、高めの温度にも強い。餌の魚やアカムシ、人工フードとみさかいなく何でも食べる個体が多く、初心者にもお勧めの特殊な亀。
クロハラヘビクビの魅力はまだまだこれから多くの人達によって築かれるものでしょう。
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by kanrep | 2009-03-29 00:35 | 私的バイブル集
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