第24章、フトアゴヒゲトカゲ。Pogona vitticeps (お客様リクエスト)
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みんなが思う理想のトカゲとしては多分ナンバーワンではないでしょうか。
ハンドリング可能で大きくなりすぎず、バリエーションも豊かでブリードも容易。これほど整ったトカゲはなかなかいません。見た目にも受け入れられやすく爬虫類的にはちょっとずるい存在ですね。
こんなイメージのトカゲですが、実際はそうなのでしょうか?遠い昔のお話ですが、自分の先輩がフトアゴを飼育していて色んな話を聞かされていたんですが、ある日先輩が旅行に行く間預かることになりました。先輩いわく、何しても絶対噛まないしめっちゃ可愛いから安心して!なんて事を言われ気安く請け負ったのがこの悲劇のそもそもの始まりです。一日、2日と何事も無くいっていたのに3日目の夜、仕事を終えて家に帰ってこの子の世話をしている時に、いつものように抱っこしてよしよししていたところ、突然顔を横に向け、ガツンと衝撃が走り同時に激痛ではありませんか!その瞬間から右手からは血が滴り落ちさっくり傷口が見えているのを冷静に眺めている自分。この時は冷静と言うより目が点です。固定概念とは恐ろしいもので噛まないと思い込んでいた物が噛んだと言う事実を自分の中で消化するのに約1分ぐらいはかかった事を覚えています。それからと言うもの絶対に絶対はないと言う事が教訓になり今でもお客さんにもそう言っていますが、相手も噛むのには理由があります。
今思えばこの時から相手が何で噛むのかをまじめに考えるようになったと思います。おとなしいからこそ飼育下で得られる情報は少ない物でいろいろな形でアピールしてくれる方がわかりやすいですよね。しゃべらない生き物達の声を聞く作業は判っている様で判らないし理解しようとしてもそれが確かな声かは判断しにくい。実際メタハラ無しで飼育しておられる方が知らないうちにクル病にかかってしまっていたり、複数飼育されている方が尻尾や手を噛まれて傷ついたりと、見た目で判断できない凶暴性や体質を理解したうえでこのフトアゴヒゲトカゲを飼育しないといけません。フトアゴでも噛む!とか紫外線は必要です!とかあんまりお店では言われないと思いますが色々なパターンが存在し、そう言う事も始めから理解して飼育をしないとあとあと長続きしなくなってしまいます。生き物の本質を知るというのはその生体の全てを理解し受け入れると言う事なのですからちゃんと考えないとだめですね。こんな事を言いながらもフトアゴはやっぱりトータルバランスのとれたいいトカゲです。一度繁殖させれば20近い卵を産んでしまう個体もいるのでやめられませんよね。
トカゲで繁殖が容易な種も少ない中で特別な地位を確立しているのは事実です。飼育されている方はぜひ狙ってみてください。
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by kanrep | 2009-03-29 00:32 | 私的バイブル集
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