第23章、ヒョウモントカゲモドキ。Eublepharis macularius
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かわいい!と誰もがいい、爬虫類飼育の原点たる地位を不動のものとしたヒョウモントカゲモドキ。
こんな小さなヤモリの魅力はいまだ衰える事を知らず永遠に飼育者の世代を超えてなお続いていくと思いますが、何がこの種をここまでの地位に引き上げているかといえば、昨今、作出されているバリエーションの多さと、比較的簡単なブリーディング作業だろう。誰もが簡単に飼育でき簡単に殖やせるが売り文句のこの種も自分から言わせれば簡単では無い生き物だと思っています。
数を扱えば扱うだけいろいろ見えてくる現実がそう思わせるのですが、一番厄介なのは累代繁殖で起こる血の弱体化です。血液中に悪い奴らが増殖しやすくなり大きくなれない個体などがちらほらみうけられますが、これはベビーの段階では見抜けない。これがベビーの段階で判れば一番いいのですが、自分なりの判断基準を導き出せるとすれば、同じベビーでも餌の食いつきぐらいになってしまいます。もともと弱い子は最初から餌食いのスピードが圧倒的に違う気がするのは気のせいではないと思いますし、正常な子と比較しても後の成長スピードが全く違ってくるものなんですが、全部に言える事ではありません。ベビーの場合は飼育から一月が勝負の分かれ道になりますから、このぐらいの期間でどんな子かはやっと判ると思います。何年やっても見抜けない未熟さは悲観すべきことですが、どうしても自分の能力では判断できません。初めて飼われる方には少しだけでも育った個体をお勧めする事でしかいいアドバイスをできないのが現状です。
そんな未熟な私ですが、以前は自宅で色んなバリエーションを30匹ぐらい飼育してブリード作業をしいろいろ勉強していました。この子達の飼育で一番学んだ事は遺伝の法則です。一からメンデルの法則を勉強しなおし、実践してみる事が、その時は一番いいと思ってやっていましたが、やればやるほど理論に反する個体が出てくることに驚きました。遺伝の法則では子どもの事ばかり考えてかけあわせをしていたので当時は当然の結果です。ブリードには種親の2代前の親の事を考えるのが重要なのに除外していたのです。頭では理解していてもその時は考えてもいませんでした。ブリードには例外も存在するのですが今ではその例外の追求が数パーセントの針の穴を通す技術として確立されてきています。長年殖やし続けないと本質は判らないものだと言う事を理解できました。
飼育、繁殖に関して幅広く学ばせてくれる種類でありペットとしても愛嬌があるヒョウモン達は今でも私の先生です。
餌を捕る時の尻尾ぴろぴろ攻撃は最高にいいですよね。キャラじゃないけど素直に可愛いといってしまういい種類です。
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by kanrep | 2009-03-29 00:29 | 私的バイブル集
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