第22章、サンエステバントゲオイグアナ。Ctenosaura conspicuosa
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初めてこのイグアナを見たときは衝撃でした。
白い体に黒いタスキを首に巻き、尾は凄まじいぐらいの棘で、大きさも90cmぐらいはあろうかと言う個体が最初の出会いでした。イグアナと言うぐらいだから草食で基本的には野菜を中心としたメニューをあげていたのですが、意外とこのイグアナはミルワームやコオロギといったような昆虫も良く食べます。最近になってアメリカからブリード個体のベビーが入荷してくるようになり小さい個体から飼育できるようになっているみたいですが、小さな個体はこの昆虫を食べるという事が災いしてか、意外と殺してしまっている話もよく耳にします。死因については、イグアナは本来草食ハ虫類なので小さい頃からこの動物性たんぱく質によるリンの過剰摂取が原因だと思われますが、他に考えられるとすれば紫外線の供給量でしょうか。と言うのも自分で飼育している個体の事なのですが、150Wのメタルハライドランプの直下でも(10センチほど)悠然とバスキング作業をするぐらいの生き物です。普通のハ虫類の場合は70Wぐらいで十分なんですが、150Wのメタルハライドランプの方が体の色合いにかなりの違いが出ていました。なおかつ日中の温度が40℃でも平気で夜間は20℃にも耐えられるのが面白い。だからといって中途半端な温度では風邪をひき食欲不振になってしまう。これは乾燥した砂漠の様な気候に生息している生き物に共通して言える事ですが、代謝機能のメリハリをつける事でこの種は体調を維持するように思います。以外な事ですがオスの方が神経質でストレスがたまりやすい(これは自分で飼育している個体の事)のかもしれません。なぜならペアで飼育するとオスが痩せてきた事でそう思っているだけかも。飼育していろいろ思う事ですが、簡単そうで難しいという言葉はこのイグアナと言う生き物には良く当てはまります。毎日眺めていても普段と変わり無い状況の中で悪いところを探し出すのは至難の業ですがストレスの様な見えないものを見つけ出さないと突然死んでしまいます。飼育している個体は復活しましたが気づくのがもう少し遅ければ悲しい思いをしていたでしょう。毎日毎日いくらガラスを綺麗にしても次の日には鼻から飛ばす塩で汚れている。でもまた綺麗にする、と言うような単純作業のなかでこのイグアナの思いを考えるには時間がかかりました。見た目は何処をどう見てもすばらしいし、イグアナの仲間では希少価 値もある、大きさも飼いきれるサイズであり理想的なイグアナです。いまこのイグアナのブリード計画も進行中で今後が非常に楽しみです。ちなみに交尾はしているので余計にわくわくさせる生き物です。
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by kanrep | 2009-03-29 00:28 | 私的バイブル集
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