第19章、ヘルマンリクガメ。Testudo hermanni hermanni
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地中海リクガメの代表選手で昔からコンスタントに輸入されています。
ヘルマンリクガメの中には西へルマンと東へルマンと2種類いますが、一般的に良く目にするのはヒガシヘルマンになります。
このヘルマンリクガメと言う種類は冬場は冬眠できる機能をもっており日本でもそれなりの条件さえ整えれば越冬可能です。
よくどうやって冬眠させるのですかと、と聞かれるのですが、冬眠をさせるにはまず一定の温度が維持できる場所であるかどうか(外気温に関係無く)を確認し、屋外であればワラなどを敷き詰めた場所の製作などを行なったりしてあげれば勝手にもぐって冬眠します。屋内でも最初の条件を満たせば土を深めに敷き詰めその上にワラなどを敷き詰める事で可能です。
こんなヘルマンリクガメなんですが、このリクガメの面白い所はその運動能力です。リクガメなのにかなりの速さで走りますし、複雑な凹凸でも戦車の様に歩き回る。
こういったことはこのヘルマンリクガメが生息している地域性が顕著に現れているのですが、飼育下ではリクガメと言う先入観(とろくでどんくさい)で見るのではっきりいって目が点になります。
以前お家で飼育していた時は、たまに部屋に話して遊んでいたんですが、サイズが小さく小回りが効く分、部屋中自分が行くとこには常についてきて、さながら犬の様でした。放しても放しても絶対人についてくる変なカメさんでしたがたまらなく可愛かった事がいい思い出です。
飼育下で注意すべき点がいくつかあるのですが、地中海に生息しているリクガメは、地面に穴を掘る為(冬眠や産卵、為)爪が非常に発達しています。これがケージでの飼育になると磨耗しない為にかなり長爪になり足先を痛めてしまう恐れがあります。自分の家では夏場はコンクリートのベランダに出していたのでだいぶいい感じに削れていましたが、できない場合は定期的にネイルチェックをしてあげないといけません。伸びてきた爪は飼育者さんが定期的に切ってあげてください。この爪切り作業もヘルマンリクガメでは重要ですが、他のリクガメの様な巻き爪には成り難いので手入れはしやすいと思います。
乾燥傾向のリクガメには良くあることなのですが、湿度が高すぎる場合ヘルマンは、甲羅の表面から細菌感染し疾患には見えませんが、白く細かい斑点の固まりの様な疾患が出来てきます。これができてしまうと広がる可能性があるので患部を少し削り治療をしなくてはいけなくなってしまいますので気をつけましょう。乾燥傾向の強いリクガメの多くが体内で結石を作り出し腸を保護する(水分摂取が少ない為)のですが、このヘルマンリクガメもその傾向がかなりあり、飼育下では腸に詰まった結石を無理に出そうとして踏ん張る為、脱腸を引き起こす個体もたまに見受けられます。こういった事が起こる可能性があるので水は欠かさず与えるようにした方が良いですね。
いろいろありますが、飼育が簡単な生き物ほど落とし穴が存在し、油断するのが人間です。起こってしまってからでは遅いので、強いからこそ油断なきよう長い付き合いをしていきたいものですね。ヘルマンリクガメはとても人なつっこくてペットにするにはサイコーのリクガメです。
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by kanrep | 2009-03-29 00:25 | 私的バイブル集
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