第3章、グリーンパイソン ・・・慟哭(どうこく)の牙
この種類ほど今までに私をここまで慟哭的感情に浸らせているヘビはいません。言葉では言い表せない感情が彼らには湧いてきます。見るものに衝撃を与え、飼う者を選び、飼育者としての誇りをあざ笑い、それでもなおその牙に引き込まれていくオーラ。一飼育者としての挑戦の記憶をこの章では少し書きたいと思います。基本の温度30前後、湿度70%、空気の流動など飼育環境などは全ての産地に言える事なのですが、基本どおりに行かないのがグリーンパイソンでした。産地の違いによる細かな違いが私の思考を逆なでしどんどんと深みにはまってしまいました。柄のパターンは言うまでもありませんが、適正温度、湿度、餌、性格、と様々な事で色んな違いがありました。飼育しておられる皆さんも自分が飼育している産地がどの領域になるのかは一番気になる事でしょうが、私がここで書いたことを読むよりもご自身で生息地(細かい地方)の年間降水量、年間気温、湿度、などを地理学的に調べてみてください。調べられている方も知る限りではいますが、多くの方はあまりそこまですることはありません。ここで重要なのが年間平均と言う事ではなく1月から12月までの流れです。平均にしてしまうと答えは見つかりません。この平均と言う言葉が私達飼育者を迷宮にいざないます。これらのデータは全ての生き物飼育の基本になりますが、特にグリーンパイソンはこの1年の流れが重要でこれにより全てが決まります。またここでどうせ調べるのならそこにどの様な捕食される生き物が生息しているのかも調べてみてください。面白いことがいろいろ出てきます。特に面白かったのが、グリーンパイソンが何に捕食されているかを調べた事が自分にはいい思い出になっています。しかしながら数を見て飼育すればするほどわからなくなってくるのもこのグリーンパイソンと言うヘビです。例えば発病(マウスロット、その他)のメカニズムも他のヘビの様にはいきません。この種に限ってはいろいろなパターンがありいつもこれでこうなったと言う事が結論ずけしにくいのが多々あります。この様な事は抜群に調子よく飼育している個体にも突然襲い掛かる事も事実あります。思いきや何事も無く何年も順調に飼育できる個体の存在も事実です。私は今でも毎日グリーンパイソンを見るたびにゴールの見えないマラソンをしている様な気分に浸りながらも、慟哭の牙をおいつずけている自分がそこには存在します。
2006/01/09
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by kanrep | 2009-03-28 23:22 | 私的バイブル集
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