第9章、グリーンイグアナ。Iguana iguana
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ハ虫類好きでなくとも誰でも知ってそうなぐらいのヒーロー的な奴。
人気とは裏腹に、過去の爬虫類飼育の歴史の中で一番死んでいるのではないかとも思われる。
本土ではミドリガメは捨てられても生きられたもののイグアナは生きられない。紫外線が必要なのにまったくあててもらえない、草食なのに肉食だと思われる、大きくなったら飼育できない、とまあ悲しい現実にさらされてしまったのは事実です。
でもハ虫類道の原点がグリーンイグアナにはあるような気がします。
本来は警戒心が強く人馴れし難い生き物だからこそ手をかけてどこまでできるのか?
頭がいいからこそ警戒心も強くなる。かっこいいからとかではなく、何を思っているのか真剣に考えさせられるのがグリーンイグアナなのかもしれませんね。
大きくなったらやっぱこいつらは凄い生き物です。
沖縄などではワイルド化しているみたいで人間が守ろうとする自然界に逆襲しているみたいです。
人とハ虫類のあり方までも教えてくれるのでしょうね。
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# by kanrep | 2009-03-28 23:28 | 私的バイブル集
第8章、 砂漠の忍者、ツノトカゲ。
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 砂漠の赤砂をいれ、バスキングライトとメタハラをあてたケージ内に、いるはずのツノトカゲが視界に入ってこずにあせったことがありませんか?

 このトカゲを飼育すれば一度は味わうこの気持ち。彼らは日中砂の中にその姿を隠し、まるで脱走したかのように思わせるぐらいに体の全てを地中にうずめています。中にはその勇姿を岩の上などで見せ付けるようなタイプもいますが、ケージ内では大き目の水容器に体を入れてしまうこともあり、意外と体内温度の調節を臨機応変にこなせるトカゲのようです。

ツノトカゲは飼育に難があるとよく言われますが、これはもともとワイルドの環境では蟻酸を必要とすると言う理由からでしたが、実際飼育してみて餌に関しては言えば、冬場にはコオロギ(カルシウム剤をかけて)のみの給餌、夏場は外でアリを捕獲してあげつつコオロギもあげる、と言う形で問題なく長期飼育できました。温度は日中で35℃、夜間で25℃ぐらいでまで下げるぐらいの事で調子が良いみたいです。昔以上に飼育を簡単にしてくれているのがメタハラの存在です。誰もが長期飼育可能になってきた一番の理由は紫外線の供給が手軽にできるようになったことでしょう。蟻酸が無いと飼えないモロクトカゲの様な生き物ならばコオロギでは長期飼育はできません。

 私が思うに多くのツノトカゲは、リクガメにビタミンD3が必要であると言う話と同じレベルであると考えています。蟻酸が無いと生かす事ができないと言う体のメカニズムでは無く、ないものを補える事ができれば長く生かす事ができるのではないかと思います。事実紫外線を照射しなくても育つリクガメもいます。例外といえばそうなりますが、ツノトカゲも2年飼育したこともあります。この頃はメタハラは使っていません、と言うより発売されていませんでした。メタハラで補える事を考えれば新陳代謝の向上や骨に対する影響、などがあげられますが、この様な事が見えないところでかなり助けになっていることは間違いないと思われます。

 これらの事で飼育ができるのであれば一度は飼育してほしい生き物だと声を大にして言いたい。すばやい動きで獲物に近づき考えるしぐさ、水泳選手のように砂にもぐるしぐさ、頭や体にはえている角を使い獲物を感知する姿、場所をとらないサイズ、など面白いことが多々あります。なんと言っても最近では20センチぐらいになるツノトカゲなども国内に輸入されています。荒野と言う生活環境が生み出した忍者は今日も砂の中に身を潜め餌がくるのをまっています。

 飼えないトカゲではなく長く飼えるトカゲへ大きく移行したのがツノトカゲだと思います。
2007/06/25
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# by kanrep | 2009-03-28 23:27 | 私的バイブル集
第7章、ドラゴンの末裔、生存せり。
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インドネシアからの一通の電話。何気ない知らせかと思いきや、頭を混乱させるような物言いが気持ちを髣髴させる。
体に三本のキールが棘状に走る蛇、蛇ではなくて龍そのものではないか。様々な情報網を駆使しながら調べて調べて調べまくる内に、1匹のヘビにたどりつく事ができた。それがXenodermus javanicusだった。大昔の記載論文によると全長約60センチ前後、雌雄では大きさにそれ程変化はなく、日中は水際の土の中を生活の場所とし、夜間地中から這い出し、カエルのみを捕食する。基本的に夜行性と言う事である。産卵期である雨季になると、白い卵を2〜4個産み落とし、2ヶ月ほどで孵るそうです。この種の生息範囲のほとんどが、標高1000メートルを超える山中であるらしいこと。水の近くの耕作地の地表約5センチから10センチの場所に生息していること。これらの点からほとんどミミズの生息環境に非常に似ている蛇であることが解ります。これらの環境を、この日本の飼育環境で再現する事ができれば、飼育可能と言うことになるが、現状では未知数です。捕食しているカエルも、決まった種類のカエルしか食べないのかどうかは解りません。飼えるヘビと言うよりも飼いたいヘビだと言う事しか出来ないのが現状です。
しかしながら、飼える飼えないと言う事よりも今回姿を見せてくれたことに感謝したくなるような生き物であることに違いありません。今後の入荷でこの種を飼育される人は、生死を越えた楽しみを味わえることでしょう。170年もの大昔に記載がなされたこんな種が、知る人のほうが少ないとは意外な事です。
2007/06/25
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# by kanrep | 2009-03-28 23:26 | 私的バイブル集
第6章、醜いアヒルの子、ラフネックモニター。
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ザラクビオオトカゲ。何とも勇ましい和名を持つオオトカゲですが実際は見た目とは全く違った特質を持つ生き物です。
他のミズオオトカゲ属に似た生活環境にもかかわらずなぜにこのモニターはこんなにも弱々しいイメージがあるのか?実際国内に輸入されてくる大方半分以上は悲しい結末を迎えていることでしょう。弱いと言う事の前に、入荷してくる個体がもともといい物が少ないのも要因の一つですが、何も問題ない子であっても油断は禁物です。高温、多湿、紫外線供給量と考えられる事全てを当たり前のようにしている環境で始めて生かす事ができるようになってきました。
しかしながら、餌を食べても大きくならない個体や、極端に給餌量の少ない個体、また明らかに激やせ個体など多数います。このモニター自体ベビーの個体は水辺の獲物を捕獲する事が多い中、飼育環境下では多分全くそれらは無いに等しいのが現実です。認識力の低い子供にはコオロギやネズミが食べ物であることが理解しずらいみたいです。水の中の生き物をかろうじて食べ物と認識し捕獲しやすいとなればその環境の再現が、高湿度の答えであり、餌の答えでもあるように思われます。
水辺にはまた陸場とは違った微生物が多く存在し体内に侵入する物も他のモニターとは全く違います。ここにも死にやすい理由が存在すると思います。
高温が好まれるのは水辺の環境に起因するだろう事は考えられますが、考え方としては代謝をあげるのに陸場の生体より時間を必要とする事、これは本来水の中の低体温でもある程度活動し、またそれを消化する為に必要な高温状態(紫外線によるバスキング)と言うほうがいいのかもしれません。小さい頃のからだの弱い間、水辺に生活環境を選択したこのトカゲの生き抜く方法なのでしょう。
どのラフネックもある程度の期間を超えてしまうと普通のモニターと同じような環境で飼育できているように思います。まだまだ難しい生き物ですがつかみどころが無い妖精の様なかよわい美しさを持つ魅力的なモニターには違いありません。大きくなった時のざらざらの鮫肌の様な首周りはこんなかよわさを微塵も感じさせない迫力があります。この首周りの意味を色んな角度で考えながら付き合うのはいいテーマになります。飼い難い物を仕上げる喜びはこのザラクビには存在するようです。
2007/06/25
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# by kanrep | 2009-03-28 23:25 | 私的バイブル集
第5章、コバルトモニター・・・蒼き生霊
このモニターに魅せられ、追求心をかきたてられ、楽しませてもらっているのは私だけでは無いはずです。未だに思うのが何で青いのかと言う疑問です。色んなことを想像し、一人の世界に浸りながら、このモニターにどの様な環境を与えてあげるのか一番ベストなのか?とつねずね考えてはいるのですが、飼育自体は問題なく普通に飼えてしまう所に又疑問符が沸き起こります。私はモニターには絶対的にメタルハライドランプを使用していましたので色あせなどの問題には悩みませんでしたが、この色合いを存分に納得でき得る環境がみあたりません。いろいろ個体を見ていくうちに心の中で1つの疑問が又うかんできました。それはこのモニターは確かに青色が強烈なインパクトを与えてしまい目を奪われてしまいますが、青色と同じように黒い部分も冷静に見るとかなり含まれています。この黒の色合いがヒントを与えてくれているような気がしました。ブラックツリーが黒いのも身を隠す手段であり、エメツリが緑なのもこれと同じ。コバルトも例外無く間違い無い事なのですがどう見ればカムフラージュできるのか?この黒と言う色素を有効に活かすのがこのモニターの場合は青であり角度や見る距離、場所、もしくは、ある一定の捕食者からは抜群のごまかしが効くのだと思います。こんな事を想像しながらレイアウトなどもいろいろやりましたが、結果的に一番好いのは観葉植物用の温室に色々なタイプの雑木をはわせ空間を生かすような環境が繁殖にも結びつくいい結果がでています。これはすべてのツリーモニターに言える事ですが本来の生体系では木から降りる危険な行動は特に小さな個体などはほぼしないものですし、大きくなっても極力避けているはずです。この事を理解してあげればいい環境にはちかずくはずです。体が細いと言う事も俊敏に木から木へ動き回る為だけでなく、小さな隙間でも入り込めるような構造にあえてなっているのだろう事は想像できます。これは地上では生きていけないモニターの進化の形を現しつつも、木の上でも安全ではない為に色彩に他のオオトカゲとは違う防御策を見出しているようです。正解か不正解かはわかりませんが、この生霊との出会いは色んな事を思い、考えさせられる最高のものでした。皆さんもこの生霊を単なる飼育では終わらせないで下さい。皆さんが飼育しているのは蒼き生霊なのですから。
2006/01/15
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# by kanrep | 2009-03-28 23:24 | 私的バイブル集
第4章、クレステッドゲッコー・・・不動の帝
初めてこの種の交尾を見た時は今でも鮮明に頭の中に焼きついています。多くの方が飼育繁殖されているこの種ですが、ヒョウモンなどにくらべ失敗されている方が多いのもこの種です。私も以前、と言ってもかなり昔になりますが、繁殖には成功しました。でも結果として1ペアでは私の場合は成功しませんでした。と言うのも最初のペアリングの時はオスがあまりにも強すぎてメスは自切するは、体も傷まみれ(噛まれて)になるわで大失敗。そこで次にかなり気の荒いメスを導入。入れた瞬間オスはメスに猛チャージ!すると今度はうまく合体!そんなに大きくはないヤモリですが凄まじいバトルのうえメスを従わす光景はかなり衝撃的です。この時からクレスを多等数飼育し相性のいいペア探しを始めました。面白いことにこの時きずいた事が、色んな組み合わせをしているとかなりの確率でペアリングが可能でした。産卵率にいたっては気の荒いメスの方がおとなしめのメスよりもコンスタントにとれました。体質の問題が関係しているかどうかはなんともいえませんが 、おとなしめの個体は次の産卵まで時間がかかっていました。昔の事なので細かなデータをとっておけばと少し後悔しています。色や柄についてはワイルドの種親を使ったのでかなり面白かったことを覚えています。今で言うファイアーやタイガーなど普通に出ていました。昔は緑の個体や黄色の個体、赤い固体と様々なバリエーションがワイルドの中にいて選別がかなり面白かったのが印象的です。こんなに強い種ですが中には突然悲鳴を上げて死んでしまったり(急にショック状態に陥る)、口にマットを詰まらせて事故死をしたり、クル病にかかったりといろんな事も経験して学びました。永遠に譲る事の無い王位を今でも継承し、また新たなる血の存続を多くの人達に望まれる正真正銘の王冠帝。飼育の容易さと外見の凛々しさ、中型と言う魅力・・・非の打ち所の無い種の存在は爬虫類ファンを魅了しつずけます。まだまだ帝の魅力は私の知りえる範囲ではない部分が多いのでいつかまたチャレンジしたいものです。
2006/01/15
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# by kanrep | 2009-03-28 23:23 | 私的バイブル集
第3章、グリーンパイソン ・・・慟哭(どうこく)の牙
この種類ほど今までに私をここまで慟哭的感情に浸らせているヘビはいません。言葉では言い表せない感情が彼らには湧いてきます。見るものに衝撃を与え、飼う者を選び、飼育者としての誇りをあざ笑い、それでもなおその牙に引き込まれていくオーラ。一飼育者としての挑戦の記憶をこの章では少し書きたいと思います。基本の温度30前後、湿度70%、空気の流動など飼育環境などは全ての産地に言える事なのですが、基本どおりに行かないのがグリーンパイソンでした。産地の違いによる細かな違いが私の思考を逆なでしどんどんと深みにはまってしまいました。柄のパターンは言うまでもありませんが、適正温度、湿度、餌、性格、と様々な事で色んな違いがありました。飼育しておられる皆さんも自分が飼育している産地がどの領域になるのかは一番気になる事でしょうが、私がここで書いたことを読むよりもご自身で生息地(細かい地方)の年間降水量、年間気温、湿度、などを地理学的に調べてみてください。調べられている方も知る限りではいますが、多くの方はあまりそこまですることはありません。ここで重要なのが年間平均と言う事ではなく1月から12月までの流れです。平均にしてしまうと答えは見つかりません。この平均と言う言葉が私達飼育者を迷宮にいざないます。これらのデータは全ての生き物飼育の基本になりますが、特にグリーンパイソンはこの1年の流れが重要でこれにより全てが決まります。またここでどうせ調べるのならそこにどの様な捕食される生き物が生息しているのかも調べてみてください。面白いことがいろいろ出てきます。特に面白かったのが、グリーンパイソンが何に捕食されているかを調べた事が自分にはいい思い出になっています。しかしながら数を見て飼育すればするほどわからなくなってくるのもこのグリーンパイソンと言うヘビです。例えば発病(マウスロット、その他)のメカニズムも他のヘビの様にはいきません。この種に限ってはいろいろなパターンがありいつもこれでこうなったと言う事が結論ずけしにくいのが多々あります。この様な事は抜群に調子よく飼育している個体にも突然襲い掛かる事も事実あります。思いきや何事も無く何年も順調に飼育できる個体の存在も事実です。私は今でも毎日グリーンパイソンを見るたびにゴールの見えないマラソンをしている様な気分に浸りながらも、慟哭の牙をおいつずけている自分がそこには存在します。
2006/01/09
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# by kanrep | 2009-03-28 23:22 | 私的バイブル集
第2章、コーンスネークについて
爬虫類飼育の中でも人気の高いコーンスネークという種についての見解を書きたいと思います。コーンと言えば現在多種多様な品種が作出されています。種類などにつきましては皆さんも書籍を御覧になればお分かりになると思いますのでここでは書きません。今までこの種については(簡単、飼いやすい、強い)と言う意見が本などにはよく書かれていますがここではその落とし穴について少し書きます。確かに強いのは確かですが私は実際3回この種を死なせてしまっています。ベビーの個体を管理飼育していく中で最適な事を施すのですがなぜか3回とも同じ結果になってしまいました。そこで飼育環境ではなくほかに何か答えは無いものかと色んな人に意見を聞き何が悪いのか追求したところこれと言う答えははっきり言ってわかりません。ですが面白い意見をいくつか聞くことができました。まず私と同じような事になってしまっている人の存在・・・これは統計はとっていませんが聞いてみた中でもいました。話を聞くとみんなベビーの段階で死なせてしまっているケースがほとんどで、あるサイズを超えてしまえば元気に育っているようです。もう一つ面白いのが生まれた時からの給餌の量により代謝機能の違いがかなり出ると言う事でした。この様なことを一つ一つ考えながら一番近い答えを考えていくと、遺伝による血統だけが原因ではないと言うのが自分の中ではおぼろげながら浮かんできました。累代繁殖による血は爬虫類の場合他の生き物に比べるとあまり死に至ることは少ないですが、他のキングやコーンの中でもノーマルコーンとアルビノコーンだけはこの辺が絡み合って死にやすい原因の1つになっているのかもしれません。他の種が問題無くうまく飼育できるのに一番ノーマルの飼育が私には難しく思えてしまいます。ただ私も3度しかやっていなく連続でそういう個体を選んでしまったかもしれません。遺伝的問題や環境的問題、このほかまだまだわからない事は多々ありますが、少しずつクリアーしていこうと思います。最も身近な種類でもこの様な落とし穴があることを身にしみて感じされられました。でもコーンの魅力はこの様な事も含め私にとってはまだまだ奥の深い品種である事は間違いありません。あまり欠点の無いコーン達ですが、目に見えない欠点を考えるのは必要な事だと思います。
2006/01/07
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# by kanrep | 2009-03-28 23:22 | 私的バイブル集
第1章 Geochelone elegans (インドホシガメ)
インドホシガメについての私的見解をご紹介していきます。以後、ホシと書いていきます。もうこのホシと言う種類とは15年ぐらいの付き合いですが私としては未だに理解しがたい極めるのが非常に困難な種類の1つになっています。飼育が難しいとかそういう問題では無く、一番興味が引かれるのはやはり模様です。未だに見たことも無いような模様のホシの出現には理解しがたい面があります。今までホシ自体もいくら見たかわかりませんが、事実毎年のように新しいタイプは入荷しています。これについては後で話すとして誰もが一番気になる飼育についてまず触れておきます。実際ホシを飼育されている人の中には殺してしまっている方が多いのも事実ですが本来丈夫な種類です。しかしなぜこの様な現実が起こりうるのかというと日本の気候(四季) の中での温度と湿度が反比例しすぎている為と言う事がおもな原因です。これに空気の流動も不可欠です。小さな扇風機を外向きにあててやるだけの事ですからこれは簡単なのですが、これにより湿度がとんでしまうので加湿器や霧吹きは適度にあててあげた方が効果的でした。これはあくまで一般的な私の飼育法ですが、ホシ飼育で重要になってくるのが、多頭数での飼育の場合の見えないストレスがネックになってきます。2〜3匹なら逆にお互いがいい意味で関係を維持できていくのですが5〜10匹になるとたちまち状態を崩す子が出てきます。昔この事があまり理解できなかったので15頭で、10−5に分けてひと月間でのデータ収集をした所、個体差等を踏まえても明らかに10頭のケージの方が3割〜4割程度に何らかの異変が見られました。 本来、病気の発病や寄生虫などの原因で死んでしまうホシについても、それ以前に改善すべきストレス問題がホシにはかなり重要な問題だと感じました。逆に言えばそれを改善する事により、発病の阻止や寄生虫駆除もホシ自身が行なえると言う事になりますから一番理想的な上手な飼い方が可能となります。 病気の原因となる細菌類や線虫など自然界で本来持ち合わせている物はホシ自身で解決できる問題である事に私もホシから教わりました。手遅れの場合は私も薬などを投与しますが、この時点で飼育者たる私の責任である事に間違いありません。あくまで私の持論です。この様な事を気をつけるようになり少なくとも昔よりは生かせるようになりました。水分摂取や空中温度、湿度、紫外線などは多くのもので紹介されていますので深くは書きませんが、模様についてもう少し書きたいと思います。過去模様をみつずけて約5パターンに分かれますがこれは、(太い、細い、多い、少ない、その他)これをもう少し括る(遺伝的に)3パターンに大体なってます。柄の面白いところは指紋と同じで同じ物が無いと言う事に尽きますが、最近で驚いた事は、太いラインの子が成長とともに細かいラインに分化していく個体がいると言う事です。こういった個体がホウシャホシガメになるのですが、圧倒的に稀なケースです。産まれた時から細ラインでホウシャ模様ならまだ細ラインの方のスペシャル個体と思われますが、太いラインからの細分化は見た目に信じがたいのです.純粋に考えて太いラインと細いラインのハイブリッド遺伝子なら半分半分で収まりもよく納得できます.それがホウシャホシガメになるかどうかは今のところ自分でもわかりません。まだまだわからない事が多い種類です。この種については又何章かでやりたいと思いますのでその時にいろいろ書きたいと思います。
2005/02/27
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# by kanrep | 2009-03-28 23:21 | 私的バイブル集
メタハラの必要性について
ハ虫類専用メタハラの誕生
様々なメタルハライドランプが現在では販売されていますが、未だにあまり理解されていないのもこのメタルハライドランプ(メタハラ)です。ハ虫類の飼育には必要な器具である事は知っていても何がどれだけいいのかと言う事があまりショップでは語られません。
このメタルハライドランプのハ虫類用の開発に10年以上前から興味を持ち、現エムズワン社長(当時はタケダ株式会社)と生体に対する影響や器具としての効果など色々な角度で考えてきました。
もともとサンゴの成長や維持を目的に作られたもので、紫外線が必要な無脊椎動物(特にミドリイシ)には不可欠でした。当時メタハラの効果がサンゴに現れているのなら、ハ虫類にも代用が効くのではないかと言う単純な発想で、製作を依頼してみました。
開発段階では、反射板の角度やガラスの透過率、器具自体の性能などかなりの問題点を見つけ出しご苦労されていたみたいです。
初めてプロトタイプ試作初号機(これは今でもお店で大事に使っています。)が出来上がってきた時に生体に使うのがどきどきした事を今でも覚えています。私が知る限り日本ではハ虫類専用メタハラの登場はここから始まりました。

メタハラ効果の検証
メタハラが生体に対する影響をいろいろ検証する中で、色々と面白いことが解りました。
まず最初にリクガメに使用すると、照射数分後にほとんどのカメ達がばたばた動き出し明らかに嫌がっているように見えました。その後少したってからカメを持ち上げて見てみるとほとんどのカメが涙を流しており、これは目を保護する為に涙腺が開いた状態であるようにみうけられました。
ミズガメの場合は皆がこぞってメタハラ直下に集まってきてリクガメの様な結果にはなりませんでしたが、涙腺は開き目の下に乾いた塩の結晶は見られる個体もいました。
トカゲの場合はミズガメとほぼ同じ結果でしたが涙腺の開きは見受けられませんでした。
こういった事からハ虫類専用メタハラは光の波長と強さが重要である事が解り再び改善と言う形になりました。

球の選択
メタハラの球にはそれぞれケルビンで表される波長があります。
6500ケルビンや10000ケルビン、17000ケルビンといったように様々で、これは日常生活で言うと、午前中、日中、午後とすべて光の波長を示します。
ハ虫類飼育で一番適していたのが10000ケルビンの波長でした。他のケルビンでは暗すぎたり、生体への効果(代謝機能への影響など)があまり感じられなかったり、また色の見た目も悪かったりと言う事で、日中の太陽光に一番近く、UVBが一番照射されるのが10000ケルビンであると言う事になりました。

紫外線
紫外線には2種類存在します。UVBとUVAと言うのを良く耳にしますが、爬虫類飼育で重要になってくるのがUVBになります。UVBとは280ナノメートルから320ナノメートルまでの領域を示します。320ナノメートルから400ナノメートルまでがUVAの領域になります。そこから750ナノメートルぐらいまでが私達が普段目に見える光の強さになり、それ以上が赤外線の領域になります。UVBとはUVAに比べ弱く、生き物(人間を含む)の表皮にのみ浸透します。人間で言えば日焼けで皮膚が赤くなるのはこのUVBの影響です。UVAは強いので皮下まで浸透し人の場合、シミなどを引き起こす原因にもなり、しいては皮膚癌なども誘発する事があります。これらの紫外線と言うものが日中活動する生き物には必要不可欠であることを理解しないといけません。

光強度の比較
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ワット数による違い
ハ虫類専用メタハラには20W、70W、150W、250Wなどがあります。
20WはUVAは照射されていますが、UVBはほとんど照射されていません。紫外線をあまり必要としない生体など(カメレオンや小型ハ虫類)には有効です。
70Wは現在発売されているメタハラでは一番流通量の多いタイプで、このワット数からUVBは確実に照射が可能です。ほぼ全てのハ虫類に有効で安定した結果を得ることができます。
150Wは主に砂漠に生息しているようなタイプのトカゲ類に有効で、このワット数から真下へ対する放熱性が出てきます。手をかざしていると熱くて我慢できません。
250Wは主に部屋などを全体的に照射する場合などに有効です。動物園などの広いスペースで使われているのがこのクラスです。

反射板の選択
メタハラを覆う反射板は光の拡散や局部照射を目的としたパーツです。これが意外に重要で鏡のような眩しい物は強くなりすぎるようで、たたきの入った拡散タイプがハ虫類飼育には向いているようです。

耐熱強化ガラス
安全面からメタハラの前面には耐熱強化ガラスがつけられています。この一見普通のガラスに見えますが、ガラスの粒子により紫外線の透過率が違います。ほとんどのガラスはUVをカットしてしまいます。しかしハ虫類専用メタハラはUVカットガラスでは意味がありません。通常カットガラスを使っていてもUVAは透過していますが、必要なUVBは透過しません。これを透過率の格段に良いガラスを使用することで器具としての品質の向上をはかりUVBの照射を可能にしています。透過率の良い耐熱強化ガラスがハ虫類専用メタハラには重要です。

生体への影響
リクガメの場合
ビタミンD3がカルシウムの吸収を促進させる働きがあります。このビタミンD3は生体の皮膚中にあるコレステロールにUVBがあたる事により生成されます。したがってUVBの照射が絶対的に必要であると言う事が言えます。メタハラの照射によりこのメカニズムの円滑な流れを作る事が可能で、リクガメ飼育にはかなり有効です。これが円滑に行なわれない場合、新陳代謝の促進も進まず、自分の体重を支えられなくなりクル病(足を引きずったりする症状)を引き起こしたりします。見た目で判断できる影響としては甲羅のツヤが良くなったり餌の食べる量が増えたりもし、成長速度にも影響すると思われます。小さな個体(ベビーなど)の間に紫外線をちゃんと照射してあげるかでその後の成長も大きく変わってくるものだと思います。
ミズガメの場合
バスキング作業を行なう間、メタハラ照射により甲羅表面に付着した雑菌を死滅させる効果があります。成長段階で脱皮を繰り返し大きくなるタイプのミズガメなどには古い甲羅を剥がすのに紫外線照射が有効に働き、紫外線を甲羅に受けることにより新旧の甲羅の剥離剤として活躍します。多くの飼育下のミズガメがこの多重甲板に陥っている恐れがあります。これらの働きはほぼUVAの効果だと思われるので、ミズガメには20Wも有効に活用できると思います。
トカゲの場合
肉食傾向の強いトカゲは紫外線を膨大に必要とします。これは脱皮の促進はもちろんの事、餌の消化スピードの向上が目的になっている様に思います。新陳代謝を急激に促進させる為に長時間紫外線に当たり続けるのでしょう。温度を必要とする為、20Wなどは使わず70Wかそれ以上が効果的です。色彩もメタハラ照射個体とそうでない個体とでは全く違った色合いになります。本来持っている色の色素がより鮮明に活性化されるのでしょう。草食傾向のトカゲの場合はリクガメの場合と全く同じ様な見方でいいと思います。肉食の物に比べこちらの方が紫外線の影響重要度が上がるのは、植物から体を形成する全ての物を補給しなくてはいけない事などからも解ります。トカゲの場合は大きさや種類により20Wから150Wまで全般的に使えます。
ヘビの場合
一般的にはメタハラの照射はしなくても育ちます。しかし日中活動するヘビなどは例外的にバスキングする種(ベーレンパイソンなど)がいるのも事実です。学術的にヘビに紫外線が必要か否かと言う問題は結論付けがなされていないみたいですが、どっちにしても照射することにより新陳代謝はあがるものとおもわれます。飼育下でベーレンパイソンなどは確かにバスキングをします。体温上昇目的で太陽の光にあたる事を考えればメタハラ照射を完全否定はできないと思います。

メタハラのデメリット
メタルハライドランプは精密機器になります。生体のメンテナンスや管理の場合、霧吹きなどによる水分の浸入などは故障の原因になります。また設置場所の湿度などが高すぎる事でも故障は起こります。要するに水関連には弱いと言うことです。その他弱点といえば電源のタコアシ状態では故障が起こりやすいのもあげられます。これは突入電流が大きいメタハラにとって分岐器具の方が耐えられない事によるものです。予想不可能な故障の原因として過去に落雷によるものがありました。メタハラに限らず精密機器全てに言えるデメリットがメタハラにも同じように言う事が出来ます。

総括
メタルハライドランプの登場はハ虫類飼育には革命的なものだと思います。今まで飼育が困難だった生体が長期飼育可能な世界になりました。悪影響が少なくより良い環境の再現には欠かせないアイテムだと思います。魚を飼育するのに必要なろ過器と同じぐらいにメタハラは爬虫類には無くてはならないぐらいの存在になっていますが、ただこれは使った人にしかわからない器具です。いくら文章を羅列したところで伝えきれるものではありません。紫外線を必要としているハ虫類を飼育しておられる方は是非一度ご使用をお考え下さい。何がいいかが理解できると思います。

事故事例報告
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これらはの画像はメタハラを直接市販のタイマーにセットした時に起こった出火例です。接続した部分にスパークが起こっているのが確認できます。幸い火事にはなりませんでしたが、この様な事が原因で起こる火事は年間かなりの数ありますが、メタハラが原因での火事はまだありません。この様な事を起こさない為にもタイマー使用時は突入電流キャッチャーを接続させる様にしましょう。またタコ足配線もできる限りさけ、直接コンセントから電気をとる様心がけた方がいいですね。 
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# by kanrep | 2009-03-28 23:14 | メタハラの必要性


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