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グリーンパイソン(ビントゥニ産) デビルライン ¥350000
この産地は、あまり知られていない秘境の地の様なイメージ

が聞く人には想像されるでしょうが、実はビントゥニと言う地の

インドネシア州都は、マノクワリになります。過去この産地での入荷は少量ながら

されているのですが、その産地の特徴としては大方マノクワリ個体群に属するものでした。

入荷数が極端に少ない事から、統計的データはありませんので、

この産地の個体群が形成されているかどうかは分かりません。

マノクワリと言えばブルーフラッグが美しいライン上に入り、

鮮やかな緑色をしているのが特徴です。しかしながらこの個体は全てがおかしい。

インドネシア領グリーンパイソンでは過去、この様な個体を確認した事はありません。

それだけにこの個体の産出は、今後のグリーンパイソンのバラエティーに

一石を投じる位置づけができると思います。

グリーンパイソン(ビントゥニ産) デビルライン ¥350000_b0079508_1258730.jpg
まず頭部の顎部分の色彩ののり方が通常ではありえない鮮やかなグリーンが巻いています。

これはインドネシアタイプでは確認できていないレアパターンです。

このパターンは、過去のパプアニューギニア産として

入荷してきた個体に見られた特徴です。いちよこのデータも入荷数が少ない為、

パプアニューギニアの個体群の全てがそうであると言う確信はありませんが、

少なからず存在はすると言う事です。

グリーンパイソン(ビントゥニ産) デビルライン ¥350000_b0079508_12585364.jpg
次に特徴的なのが、尾の先端です。

何がすごいって、実はこの個体、一点のにじみも無い漆黒のブラックなんです。

黒い尾先をしている産地は多々ありますが、どれもやはりにじみやモザイクが入る黒です。

これは色彩変異や遺伝子異常とはまた違うタイプなので、

おそらく想像ですが、このタイプの個体群が形成されていると考るのが

自然だと思います。1匹の入荷なのであくまでも想像にすぎませんが・・・。

グリーンパイソン(ビントゥニ産) デビルライン ¥350000_b0079508_130032.jpg
最後に一番、他とは全く共通点を持たない違いが、腹体のブラックラインです。

過去、幾多のグリーンパイソンを見てきましたが、

この様な個体を見たのは初めてです。

ただ初入荷と言うだけでもすごい事でしょうが、

この個体に出会えた事は、まさに驚愕とも言えるでしょう。

長くグリーンパイソンに携わり、未だ到達できない世界観の中で、この個体の存在は自分を

新たなる深みのある世界へと、いい意味で突き落してくれました。

このデビルラインについては、遺伝子変異なのか、

又優生的遺伝子なのかは現在では全くわかりません。

ただ脱皮で消えてしまう様な詐欺的なラインではなさそうですし、

加齢による細胞劣化でもありません。

現在この個体は変体が終わった直後のヤングサイズなので、

大きくアダルトサイズになってもおそらく

消えて無くなるタイプではないと思いますが、ただこのデビルラインが

太く広がる可能性は十分に考えられます。

純白の腹体をしているグリーンパイソンにデビルラインがでる確率は、

天文学的確率かもしれませんが、個体群を形成しているとするならば、夢が広がりますよね。

インドネシア領でのニュータイプの覚醒は、グリーンパイソンマニアとしては、

カルバガの入荷以来、実に6年ぶりぐらいになります。

最後のグリーンパイソンの秘境と言われるパプアニューギニア個体群が

最後の砦だと思っていたので、これは本当に嬉しい誤算でもあります。

自分のグリーンパイソンに対する知識の無さや、

経験不足を一撃で丸裸にされた気分ですが、非常にそれが心地良く感じます。

まだまだインドネシアのジャングルには、未知数の個体が潜んでいるのでしょうね。

改めて自然の壮大さに驚かされました。

このタイプの個体は、おそらく世界的にも珍しいタイプだと思いますので、

飼育にもテンションが上がります。フルアダルトにまで成長させ、

結果を楽しみにしたい1匹です。

個人的にもマニアとして、売れない事を楽しみにできる、

素晴らしい個体との出会いだと感じています。
by kanrep | 2012-04-15 13:00 | Sold Out
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