第6章、醜いアヒルの子、ラフネックモニター。
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ザラクビオオトカゲ。何とも勇ましい和名を持つオオトカゲですが実際は見た目とは全く違った特質を持つ生き物です。
他のミズオオトカゲ属に似た生活環境にもかかわらずなぜにこのモニターはこんなにも弱々しいイメージがあるのか?実際国内に輸入されてくる大方半分以上は悲しい結末を迎えていることでしょう。弱いと言う事の前に、入荷してくる個体がもともといい物が少ないのも要因の一つですが、何も問題ない子であっても油断は禁物です。高温、多湿、紫外線供給量と考えられる事全てを当たり前のようにしている環境で始めて生かす事ができるようになってきました。
しかしながら、餌を食べても大きくならない個体や、極端に給餌量の少ない個体、また明らかに激やせ個体など多数います。このモニター自体ベビーの個体は水辺の獲物を捕獲する事が多い中、飼育環境下では多分全くそれらは無いに等しいのが現実です。認識力の低い子供にはコオロギやネズミが食べ物であることが理解しずらいみたいです。水の中の生き物をかろうじて食べ物と認識し捕獲しやすいとなればその環境の再現が、高湿度の答えであり、餌の答えでもあるように思われます。
水辺にはまた陸場とは違った微生物が多く存在し体内に侵入する物も他のモニターとは全く違います。ここにも死にやすい理由が存在すると思います。
高温が好まれるのは水辺の環境に起因するだろう事は考えられますが、考え方としては代謝をあげるのに陸場の生体より時間を必要とする事、これは本来水の中の低体温でもある程度活動し、またそれを消化する為に必要な高温状態(紫外線によるバスキング)と言うほうがいいのかもしれません。小さい頃のからだの弱い間、水辺に生活環境を選択したこのトカゲの生き抜く方法なのでしょう。
どのラフネックもある程度の期間を超えてしまうと普通のモニターと同じような環境で飼育できているように思います。まだまだ難しい生き物ですがつかみどころが無い妖精の様なかよわい美しさを持つ魅力的なモニターには違いありません。大きくなった時のざらざらの鮫肌の様な首周りはこんなかよわさを微塵も感じさせない迫力があります。この首周りの意味を色んな角度で考えながら付き合うのはいいテーマになります。飼い難い物を仕上げる喜びはこのザラクビには存在するようです。
2007/06/25
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by kanrep | 2009-03-28 23:25 | 私的バイブル集
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